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今井 久; 藤井 貴美夫; 黒沢 武; 野村 真三
JAERI-M 85-135, 37 Pages, 1985/08
多目的高温ガス実験炉の炉床部断熱用炭素質材料のガス化耐食性を改良する事を目的とし、熱処理と酸処理による対空気反応性の変化を調べた。熱処理の実験では、試料を真空中、1100Cから2000Cの温度範囲で加熱Lた後、空気中450Cでの重量減少速度の変化と、基礎的諸性質の変化を調べた。他方、酸処理の実験では試料を濃塩酸及び濃硝腰中900Cで加熱した後、同じく450Cにおける反応性の変化を調べた。熱処理は炭素質材料の空気に対する反応性を減少させ、処理温度の上昇とともに耐食性が良くなる事がわかった。しかし酸処理ではいづれの酸の場合も効果は認められなかった。以上の結果に対して考察を試みた。
松尾 秀人; 斎藤 保
High Temperatures-High Pressures, 16, p.695 - 705, 1984/00
VHTRの炉床部断熱材料として使用される炭素質材料の諸性質の中で熱伝導度や高温圧縮応力下における寸法安定性は最も重要な性質であり、電気比抵抗,ヤング率,結晶構造パラメーターとともにこれらの諸性質の熱処理による変化について研究した。試料を3273°Kまでの温度で1時間,或は1273°Kで最高約5000時間熱処理し、寸法,かさ密度,熱伝導度,電気比抵抗,ヤング率,結晶構造パラメーターに対する熱処理の影響を調べた。さらに1273Kで最高27.9MPaの圧縮応力下で600時間熱処理し、寸法やかさ密度の変化を測定した。これらの実験によりさらに性能の良い断熱材料へ改良するためのデータを取得した。また、熱伝導度,電気比抵抗,結晶構造パラメーター等の相互関係や、それらの熱処理による変化について調べ、考察した。
松尾 秀人; 斎藤 保; 佐々木 泰一
High Temperatures-High Pressures, 15, p.707 - 714, 1983/00
炭素質材料は高温ガス冷却炉(VHTR)の炉床部断熱材料の候補材料の1つであり、その圧縮応力下の寸法安定性は研究しなければならない重要な性質のうちの1つである。炭素質材料の圧縮応力下での寸法の経時変化を900C、1000C、1100Cおよび1200Cで0.3MPaの圧縮応力下で約600h、さらに1100Cおよび1200Cで予め熱処理した試料について1000Cで圧縮応力下で測定した。これらの寸法の経時変化に対して圧縮応力付加効果が認められ、これらの結果を高密度、Lc(002)、dおよび電気比抵抗の変化との関連を考察した。